2022年03月27日

ウクライナとロシアの首脳による停戦交渉を報じたテレビニュースを見ての所感

ロシアのウクライナへの侵攻が本格化し、日本のマスコミ各社ではロシアによる武力行使を非難し、人道的見地から早期の停戦を望む論調がかまびすしい。

そんな中で、第1回の停戦交渉に関する報道がなされた折、ある局の報道では、ロシア側の首脳が正装して会談に臨んでいるのに対し、ウクライナ側の首脳が作業着姿の着の身着のままで会談に臨んでいることに注目し、それがウクライナ側の切迫した情勢の表れだと述べていた。

さらにその局のキャスターの言うところでは、正装で会談に臨んでいるロシア側は余裕を醸していて不謹慎であり、作業着姿のウクライナ側の首脳こそが切迫感があって誠実な態度だということであった。

この報道を見て、日本のマスコミのどうにもしようのない偏向姿勢が感じられてならなかった。

おそらくは、多くの西側諸国のコンセンサスであるところの、ウクライナが正義でロシアが悪だという構図に沿った報道を誠実に遂行しているのであろうが、これではあまりにも稚拙である。

ウクライナ側をたたえ、ロシア側を貶めたいがために、無理やりに急ごしらえの論拠を構成した印象がどうしても否めない。

公の首脳会談に臨む際には、それに見合う格好に身なりを整えて出席したところで、何ら非難される理由とはなるまい。

この報道局は、自らの是としているであろうロシア非難という大目的に至るために、あまりにもお粗末な材料を用いて、情緒的揶揄を展開してしまった。まさに、噴飯ものであると感じた。


Posted by まさむね at 21:42│Comments(0)
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